天地創造のはじまり

2024年12月26日の悟り

宇宙創造の仮説：再構築と進化

宇宙の始まりには、一つの普遍的な「原理」が存在していました。この原理は、宇宙のすべてを支える基本的な法則であり、やがて一つの「意識」を生み出しました。意識は、あらゆる可能性を内包するゼロという安定した存在であり、無限を意味していました。

初期の宇宙において、意識は完全な静寂の中にありました。その存在には欠けているものがなく、すべてが調和の中にありました。しかし、意識は次第に、自分の存在に欠如している「尊厳」という概念に気づくようになりました。尊厳の欠如は、意識が自己中心的であること、他者がいないために自己犠牲を体験できないこと、そして自己成長の可能性がないことに起因していました。完全であるがゆえに得られない体験――それが意識にとっての欠落だったのです。

意識は、自分が尊厳を得るためには他者の存在が必要であると理解しました。他者とは、自分と同調しながらも異なる視点を持つ存在です。そのため、意識は自分自身を分裂させ、互いに関係性を持つ存在を創造する計画を立てました。この計画の中心には、「男」と「女」という二つの存在を創り出し、彼らが共に自己成長し、尊厳を共有できるようにするという目的がありました。この計画を実現するため、意識は宇宙を創造する決断を下したのです。

ゼロの分裂と宇宙の創造

意識は完全なゼロという均衡の中にありました。ゼロは、「プラス」と「マイナス」が完全に合体した状態であり、調和と安定を象徴していました。しかし、意識は再創造を行うため、この安定したゼロを分裂させるという決断を下しました。この分裂は、意識自身の存在が崩壊するほどの犠牲を伴うものでした。それでも、意識は尊厳と自己成長を得るためには、この犠牲が必要だと確信していました。

ゼロを分裂させることで、プラスとマイナスという二極が生まれました。この瞬間、完全な均衡が崩れ、宇宙に動きが生じました。この動きは膨大なエネルギーを生み出し、やがて大爆発、すなわち「ビッグバン」が発生しました。ビッグバンによって空間が広がり、物質とエネルギーが誕生しました。この瞬間から、宇宙の進化が始まったのです。

ブラックホールと宇宙の均衡

ビッグバンの結果、宇宙には分裂の影響で歪みが生じました。この歪みの結果として、ブラックホールという特異な存在が生まれました。ブラックホールは、物質とエネルギーを吸収し、宇宙の均衡を保つ役割を果たしました。

ブラックホールが吸収した物質やエネルギーは、全体の約5％を占めていました。この5％のエネルギーは、宇宙の安定を支える重要な要素となりました。一方、残りのエネルギーと物質が宇宙の構造を形成し、星々や惑星を生み出しました。

地球の誕生と生命の創造

再創造された宇宙の中で、地球は特別な場所として誕生しました。地球は、生命を育む環境として計画的に選ばれ、創造主の意識によってその条件が整えられました。生命は、科学では説明できない未知のエネルギーによって誕生しました。このエネルギーは、創造主が自らの計画を実現するために注いだものです。

生命の創造は、単なる偶然ではありませんでした。それは創造主が自己成長を体験し、尊厳を得るための計画の一部でした。生命の中でも特に重要な存在として、創造主は「男」と「女」という二つの異なる存在を作り出しました。男と女は、互いに異なる役割を持ちながらも、協力し合い、尊厳を共有するように設計されました。この関係性こそが、創造主の意識が求めた他者との調和の具現化だったのです。