思考力をアップする「ふたつめの脳」

天才は、人並み外れた発明力を持っています。特に大天才と呼ばれる人々は、一般人とは異なる感覚を持ち、時には奇人と見なされることもあります。しかし、いかに天才であっても、世の中を一人で全て変えることはできません。多くのアイデアや発明が世の中には必要です。一人の大天才よりも、普通の感覚を持った普通の天才がたくさんいる方が重要です。

発明も、方法を習得し、修練すれば、誰でも天才のように発明することができるでしょう。私たちの脳には、発明のための「もうひとつの脳」を追加することができます。本書では「ふたつめの脳」の作り方と使い方を詳しく説明しています。

人類の祖先は約30万年前に誕生しましたが、その間、進化はほとんどありませんでした。原始時代からほとんど変わっていません。科学が進歩した現代においても、脳や思考力は変わっていないのです。では、人間は古くて使い物にならないのでしょうか？そんなことはありません。人類はまだまだ発展の余地がたくさんあります。その証拠に、私たちは未来への夢をたくさん描いています。人間の能力は、まだ古くなっていないのです。

電子機器は便利ですが、現状を便利にするだけです。電子機器もＡＩも、未来を描くことはできません。その理由は簡単です。未来は存在していないため、計算することができないのです。未来を夢見て計画を立て、目指すことができるのは私たち人間だけです。この能力は、人類が誕生した時から備わっているのです。人間は特別な存在であるという意識を持ちましょう。